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歴史の必然

生物の進化は何かある完成形に向けて必然的に進んだように見えるが、実際には偶然の積み重ねにすぎない。強い者が生き残ったわけではなく、弱くても偶然その場が適していれば生き残ることができる。人類を進化の完成形と考える人は偶然の積み重ねがたまたま起こした出来事とは思はないであろう。

宇宙を神の創造と考えれば、銀河も何かに向かい収斂されているように感じるかもしれない。だがこれも単に偶然の積み重ねに過ぎないのだ。

ルクス・レーニン主義に大きな影響力があった時代には、資本主義から社会主義に進むのが歴史の必然と信じられていた。歴史の必然を担うのが前衛党であり、その党の指導者は党内裁判権を持つとされていた。処刑さえ可能なのだ。

連合赤軍森恒夫はなかま12人を殺害した。森自身は自分にその権限があると最後まで信じていた。前衛党の党内裁判を否定しなければ再発防止はあり得ない

写真は高槻市の今城塚古墳公園
人を説得する技術にレトリックがある。連合赤軍森恒夫はレトリックの達人だった。

尾崎充男を暴行しショック死させた。この殺人を彼は「敗北死」と命名した。殺人ではなく自死だというのである。暴行のすえショックしたのであれば殺人に等しい。このことを被害者が自らの敗北を自認してショック死したと言いつのったのだ。森は、つじつまの合わないことを見かけ上きれいに解消するレトリックを発明し、引き返すことのできない道に全員を引き込んだ。
暴行に加担させられたメンバーは、自分の責任が軽くなるので「敗北死」を受け入れた。だが「敗北死」が自分に向けられた場合それを認めざるを得ない立場に追いやられた。この後際限ない「敗北死」が続くことになる morituneo   
「大阪市立大学同級生が見た連合赤軍森恒夫」を上梓しました模索舎で購入できます
2024年9月2日1960年代の大阪市立大学の学生運動に関する本を出版します

模索舎で販売しています

同級生に連合赤軍事件の森恒夫がいた。社学同から自治会選挙に 立候補することもできず、学生運動経験の希薄な森が連合赤軍事件・同志殺害の首謀者となったのはなぜか

本書の主な構成

第1章市大学生運動グラフィティ 第2章市大民学同外伝 第3章市大民学同年譜 第4章市大入学後の森恒夫
第5章

なぜ12人もの仲間を殺したのか第6章赤軍派とは 
第7章共産党、民青、共労党の査問の実態第8章まとめ <失敗を引き受ける>

働く者のメンタルヘルス相談室

江刺昭子編「連合赤軍 遺族への手紙」と併せてお読みください。

大阪公立大学杉本図書館、大阪府立図書館を始め北海道、山形、東京都、長野、京都府、高知県、岡山県、沖縄県などの図書館でも読むことができます。大阪市立図書館、摂津市立図書館にもあります。模索舎、名古屋ウニタで販売しています

唯物論研究169号に書評が掲載されました。(172頁)この雑誌は大阪府立図書館4階の雑誌コーナーで読むことができます

書評

袴田巌さんが無実の判決を受けたのは2024年9月26日静岡地裁であった。事件から58年後のことだった。事件の犯人だという証拠を捏造された被告にとって自分がそのとき何もしていないことを証明することはとても難しい。何かをしていれば痕跡は残る。検察が作った証拠が捏造だと証明して再審と無罪を実現した。白いズボンを1年間味噌に漬けて生地は白いままで血痕だけ鮮明に残るという杜撰な証拠だった。それでも無罪まで10年掛かっている。

何もしていないことことを証明するのに、苦労したことがある。連合赤軍森恒夫が大阪市立大学の時期に学生運動では何もしていないことの証拠を探して証明しようとした。「大阪市立大学同級生が見た連合赤軍森恒夫」参照くださいhttps://mosakusha.com/模索舎で販売

何もしていないことの証明の困難さ

分かち合いの会と自死遺族パネル展の15年をっまとめを冊子にして刊行しました。ISBNも収得し、国会図書館にも納本しました。広島、大阪、島根、長野の自死遺族分かち合いの会の代表が語っています

2008年11月名古屋国際センター
名古屋展示会のテーマは「大事なトヨタ、だから変わってほしい」でした。
会場は600人以上の見学者でごった返しました
〒574-0034 大阪府大東市朋来2丁目8番503号
働く者のメンタルヘルス相談室 電話、FAX072−888−1779
メールsodanXmhl.or.jp   Xの部分にアットマークを入れて送信下さい。
   

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