分割睡眠の勧め

不眠と睡眠障害に苦しむ人は、日本・ヨーロッパ・アメリカで、それぞれの国の2割、3割を
しめるようになっています。フランスだけで1500万人に達するという。
現代の便利な社会と引き替えに、私たちはストレス・不眠・不安・抑鬱症・肥満と対決しなければならない
眠り方や時間を管理すること、食事や運動を管理すること、さらに人間関係の作り方など、今まで自然に身に付くに任せても、大きな問題が無かったが現代では、これらすべて自分自身で考え計画していかなければ、大きな落とし穴に落ちる運命にある。

7時間睡眠など、とてもとれないと考えているかたに分割睡眠をおすすめします。

その方法は
1.夜の睡眠時間を最低5時間取る
2.朝早く起き散歩する(現在夜明けが遅いので朝5時などは真っ暗である。駅に近い型なら
  5時過ぎには始発が動くので、駅に向かって歩き、駅前の商店街の明るいアーケードを往復して歩  数を稼ぎます。(真っ暗の道では不審者扱いされます。)
3.散歩のあと食事を取り、30分以上寝ます。
4.職場に行き昼休みか、午後2時前後に昼寝をします。個室派方は、洋式トイレで数分寝るか、自分  の机にうつぶせになって20分寝る等工夫をします。
  これで3回寝ることになります。

昼寝の仕方をもっと調べたい人は、「15分間昼寝術」藤田真利子訳 草思社刊に詳しい

夜、ぐっすり眠るためには、明るさと温度が大事です。少し明るい方がよく寝れる方も在るかと思いますが、加齢とともに光はじゃまになります。
寝室の明るさを変えてテストしてみましたが、暗いほど熟睡出来ます。現在筆者宅では真っ暗で寝ています。又寝る1,2時間前から居間の明かりも暗くしておきます。夜トイレに行く方は、トイレに淡い照明
を入れておき、メインの明かりをつけずにすませます。強い明かりは覚醒を促します。こー日などの刺激物は午後7時以降は飲まないようにします。コーヒーは3〜4時間効きます。夜寝る時間は最低5時間を確保し、後は何回かに分けて追加します。この方が1日中疲れ知らずで、脳もすっきりしています。人間以外の動物は1日に何回も小刻みに寝ています
人も安全で、暗くて暖かい環境であれば寝付きやすくなります。冬など寒い日に重い布団をかぶって寝るより、薄い下着をパジャマなどの下につけて寝た方が、快適です。

夜勤のある方

勤務前の夕方から夜に掛けて1時間から数時間仮眠を取って出勤すると良いようです。
夜勤明けは、午前中は眠らずわざと活発に動き、午後から休みます。
詳しくは「看護学雑誌」VOl69NO5、2005年5月号「睡眠をケアする知恵と技」参照のこと

働く者のメンタルヘルス相談室

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