うつ体験者、うつ病患者、サポーターのネットワーク
「うつ病治療支援ネットワーク」の設立準備(案)について
うつは、風邪のような良性の疾患ではなく、糖尿病と癌を足したような疾患といえるのではないでしょうか。治りにくい、慢性化しやすい、再発しやすい、死を求める。
うつ治療の現実は、クスリを出すだけの医者と聴くだけのカウンセラーと言うお寒い状況です。しかもこのクスリが世界的に最新の物でなく、一時代前の物であるとしたら、どうでしょうか。独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センターの加藤忠史医師は「実は、日本は現在、世界で最も新薬が使えない国となっています。」と告発しています。
他国で認められても、日本で審査をやり直しをします。それが遅いのです。クスリだけでなく治療法でも認可が遅く、パルス波治療器サイマトロンは2002年にやっと認可されました。TMS(磁気刺激装置)は認可すらありません。また「がん」「循環器疾患」「精神疾患」という国民の3大疾患治療を目指した研究の内、精神疾患だけが、飛び抜けて研究費がすくない現状があります。
与えられた治療環境だけでは、十分な治療が保証されないのです。こうした事態に抗し、先進的な研究者と結びながらうつ病治療のあり方を考える場が必要になってきました。
うつ体験者、うつ病患者、サポーターと研究者がネットワークを作り次のような活動を考えています。
会の活動目的
1.うつ闘病者のレポート及び治療生活のあり方についての情報提供
2.治療の方法及び治療薬についての最新情報の提供
3.サポーターのレポート及び援助の方法についての情報提供
4.講演会、シンポジウム、集会などの形式で、よりよいうつ病治療の方法を普及し患者同士の交流を強める。
5.生活と治療の質の向上の為、傷病手当の延長、休職期間制限の延長、障害年金の拡充、
遺族年金の制限緩和(共済・厚生年金など二つの年金にまたがる時の扱いの緩和、2 5年規定の緩和)等の諸政策実現の働きかけ
こうしたネットワークの設立についてご意見をお聞かせください。
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